強化委員長が苦言 100キロ超級「金が見えない」

[ 2012年2月22日 06:00 ]

不振が続く男子81キロと100キロ超級に対し、苦言を呈した日本中同連盟の吉村強化委員長

 柔道のグランプリ(GP)デュッセルドルフ(ドイツ)大会を視察した全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長が21日、帰国した。ロンドン五輪代表の重要な代表選考資料となる欧州遠征がほぼ終わったが、同強化委員長は「男子81キロと100キロ超級は(金メダルへの)道筋が見えない」と苦悩の表情を浮かべた。

 特に最重量級は五輪出場権を確保できる世界ランク22位以内に上川大樹(22=明大)鈴木桂治(31=国士舘大教)高橋和彦(26=新日鉄)しかおらず、今冬はGPデュッセルドルフの鈴木の3位が最高成績と不振続き。84年ロサンゼルス五輪以降は全日本選手権の優勝者が五輪最重量級の代表を務めてきた歴史があるが、同委員長は「(前年優勝の鈴木を除く2人が全日本選手権の)予選で落ちても選考の対象からは外せない」とし、史上初の「苦渋の選択」の可能性を示唆した。

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2012年2月22日のニュース