唯一の同組ラウンドで助言…遼「すぐに球筋変わった」

[ 2011年12月29日 06:00 ]

08年8月のパナソニック・オープンの下見ラウンドで石川(右)と宮本(左)に肩をもまれる杉原氏

杉原輝雄氏死去

 石川は杉原氏の訃報にただ驚くばかりだった。この日午前中はジュニア選手とラウンドして5日間の沖縄合宿を打ち上げ、午後に同県内で仕事をしている合間に知らせを受けた。「病気と闘いながら生涯現役を貫かれた姿が非常に印象的です。杉原さんのような名プレーヤーと同じ時代にプレーできたことが一番心に残っています。ご冥福をお祈りいたします」と関係者を通じてコメントを発表した。

 初めて杉原氏にきちんとあいさつしたのが08年4月のつるやオープンの会場。そして同年8月に茨木CCで行われたパナソニック・オープンの開催発表会見の下見ラウンドで唯一となる同組ラウンドを経験した。指摘されたのはアドレスでの手の位置。「ピンを狙うショットはもっとハンドファーストに構えて、ドンと落として打っていきなさい。アイアンにはアイアンの仕事をさせればええんや」。その助言に「言われた通りに打ったらすぐに球筋が変わりました」と感服していた。

 選手会が作成した応援メッセージにも参加するなど回復を願い続けてきた石川にとっても残念な結果となった。

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2011年12月29日のニュース