小平総合連覇も不満顔 500メートル2位で完全ならず

[ 2011年12月29日 06:00 ]

女子1000メートルで1位となり、総合2連覇を果たした小平

 スピードスケートの全日本スプリント選手権最終日が29日、北海道帯広市・明治北海道十勝オーバルで行われ、女子は小平奈緒(相沢病院)が154・285点で総合2連覇、男子は加藤条治(日本電産サンキョー)が142・225点で3大会ぶり2度目の優勝を果たした。初日の2種目を制した小平は500メートルで38秒64の2位、1000メートルはトップの1分17秒31で逃げ切った。加藤は500メートルで35秒35の2位、1000メートルは1分11秒86で勝ち、4レース中3レースで1位だった。

 勢い良く飛び出した500メートル。小平はカーブで伸びを欠き、38秒64の平凡なタイムに終わった。辻に0秒03及ばず2位となり、4レース全てを制する完全優勝がなくなった。最後の1000メートルは1位だったが前日より記録を落とし「もう一つ上のレベルに行かないと、世界で戦えない」と、2連覇にもさえない表情だった。

 高速リンクを転戦する来年1月の北米遠征での日本記録更新に向け、スケートの刃などの微調整を続けている。最大の課題はカーブワーク。靴を替えた当初、何度かバランスを崩したことで恐怖心が拭えない。「思い切ってカーブに入れない。(靴への)信頼度はまだ60%。120%になるようにしたい」と話す。

 結城匡啓コーチは「カーブでもう少し(氷に)掛かれば(記録は)一気に突き抜ける。(刃の調整は)1ミリくらいのレベルの話」と説明する。不完全燃焼のエースは「道具の良さを生かせる滑りを身に付けたい」と誓った。

続きを表示

2011年12月29日のニュース