高橋、羽生、明子が喪章着け…コストナーも涙

[ 2011年12月11日 06:00 ]

フィギュアスケートGPファイナルで、左胸に喪章を付け男子SPの採点を見る高橋大輔

真央、母急死から一夜

 浅田が欠場したGPファイナルが9日、カナダのケベックで開幕したが、選手たちは口々に哀悼の意を表した。

 浅田と同じ愛知県出身の鈴木明子(邦和スポーツランド)は女子ショートプログラム(SP)演技後に「彼女はここで滑りたかったはず。代わりに滑ることはできないが、今の自分の役割は滑ること」と目を潤ませ、声を震わせた。女子SPで首位発進したカロリナ・コストナー(イタリア)は報道陣から訃報を聞かされると絶句。昨季の世界選手権でも浅田と競ったライバルは「言葉がない。(何も言えなくて)ごめんなさい」と涙を流した。また14歳の新星エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)は「とても残念。より強く復活してくれることを願っている」と話した。

 日本選手はこの日、ウエアに喪章を着けた。羽生結弦(宮城・東北高)は「自分も被災した(東日本大震災)後の世界選手権で日本選手団が喪章を着けてくれた。悲しい思いを実感した」と沈んだ声で話し、高橋大輔(関大大学院)は浅田を「お母さんを大好きだった。今後どういうふうに向き合っていくのかが凄く心配」と気遣った。

 また関係者によると国際スケート連盟のチンクアンタ会長から、日本連盟の橋本聖子会長に弔電が届いた。

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2011年12月11日のニュース