大貴、55センチ届かず2位も2季ぶり表彰台

[ 2011年12月11日 06:00 ]

W杯ジャンプ個人第4戦で2位に入り、表彰台で笑顔を見せる伊東大貴

 ノルディックスキーのW杯ジャンプは9日、チェコのハラホフで男子の個人第4戦(HS142メートル、K点125メートル)を行い、エースの伊東大貴(25=雪印メグミルク)が129メートル、136・5メートルを飛び、合計245・8点で2位に入った。伊東の表彰台は10年1月の札幌大会以来、2季ぶり5度目。1回目は3位で2回目に順位を上げたが、今季初勝利のグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)にわずか1・0点差で初優勝はならなかった。

 わずか1・0点差、距離にして約55センチ、W杯初優勝に届かなかった。それでも自己最高に並ぶ成績で2季ぶりに表彰台に立ち伊東は「今の状態でこの結果はうれしいし、自信になる」と笑った。11月27日の個人第1戦予選で転倒し腰と首に痛みが残っていた。頭痛もあって1週間はほとんど練習できず「できることをしっかりやろうと心掛けた」と自然体で臨んだ。

 1回目は追い風ながらも3位。2回目は微妙に動く風を捉え、残り2人を残して暫定トップに。シュリーレンツァウアーには惜しくも及ばなかったが「相手のリードが大きいから勝てるとは思わなかった。想像より僅差だっただけ」と充実感を漂わせた。

 今季のルール変更でスキーが4センチ短くなって感覚は微妙に狂い、夏場から試行錯誤が続く。「まだつかめているわけではない。始まったばかり」との言葉に一層の好成績を予感させた。

 ▽ジャンプ男子個人第4戦
 (1)グレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)246・8点(140・5メートル=最長不倒、128メートル)=今季初勝利、通算36勝目
 (2)伊東大貴(雪印メグミルク)245・8点(129メートル、136・5メートル)
 (3)バルダル(ノルウェー)245・0点(131メートル、135・5メートル)
 (22)竹内択(北野建設)194・9点(123メートル、118・5メートル)
 (27)小林潤志郎(東海大)192・0点(115メートル、119・5メートル)
 (41)栃本翔平(雪印メグミルク)80・2点(113メートル)

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2011年12月11日のニュース