高橋「落ちても6位」 吹っ切って今季ベスト「一番良かった」

[ 2011年12月11日 16:06 ]

男子で2位になった高橋大輔のフリー

GPファイナル第2日

(12月10日 カナダ・ケベック)
 SPの出遅れは、果敢に4回転ジャンプに挑んだ結果。一夜明けた高橋の気持ちは完全に吹っ切れていた。「落ちても6位しかない。思い切っていこう」。集中力を高め、攻めの姿勢を貫いた25歳のベテランがフリーの今季自己ベストを更新する172・63点で、2位に浮上した。

 目の肥えたカナダの観客が総立ちになる好演技だった。難しいブルースの音楽を、持ち味の情感あふれる滑り、軽やかなステップで見事に表現。「(着氷が乱れた)4回転以外は自信を持って取り組めた。今季一番良かった」と着実なステップアップに頬も緩んだ。

 日本男子の初優勝はまたもお預けになったが、「ハイレベルな試合で一緒に戦えているという気持ちは久々」とファイナルならではの熱戦に心が躍った。今大会の男子で4回転の成功を逃したのは高橋だけ。「技術はまだまだと実感できて良かった」と刺激も受けた。(共同)

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2011年12月11日のニュース