遼　序盤つまづき１０位…逆転賞金王は厳しく

７番、グリーン脇からアプローチを放った石川だが、惜しくもイーグルとならず顔をゆがめる

男子ゴルフツアー・マイナビＡＢＣチャンピオンシップ最終日 兵庫県加東市ＡＢＣゴルフ倶楽部＝７２１７ヤード、パー７２

（10月30日）
　４打差逆転を狙った石川はスタートでつまずいた。１番の第１打が大きく右へ飛び出し林の中へ。第２打は木が邪魔でスイングができず、フェアウエーに戻せなかった。結局、３オン３パットのダブルボギーを叩いた。

　「それで負けが確定したとは思わないけど、ああいうのをしているようじゃまだまだだと思う」。３日連続で後半のインで巻き返しただけに、初っぱなのミスが大きく響いた。通算１１アンダーの１０位に終わり、ベ・サンムンとの賞金の差は約５０００万円から約６０００万円に広がった。出場予定の残り３試合で最低１勝が逆転賞金王の条件。数字上は可能性を残しているが、状況はさらに厳しくなった。

　次週は空き週で「ボールを打ち込みます」と語る。１１月１０日開幕の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズでは昨年優勝を飾った。「そこからゴルフ全体が仕上がってくると思っている。いい試合をしたい」と最後の反撃を誓った。

　▼５位・矢野東　満足できるショットは少なかった。コースの相性と小技で乗り切っただけ。（６６をマークし今季２度目トップ５入り）