鳴戸親方に暴行などの疑惑 相撲協会が調査に着手

[ 2011年10月27日 19:57 ]

 大相撲の鳴戸親方(59)=元横綱隆の里、青森県出身=が、かつて弟子を角材などで殴打したり、チェコ出身で現在幕内の隆の山関に太らせる目的でインスリンを注射したとの記事が27日発売の週刊誌に掲載された。日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は同日、東京・両国国技館に鳴戸親方と隆の山関を呼んで事情を聴き、事実関係の調査に着手した。

 放駒理事長は、2人の話が事実と確認できないとの理由で、聞き取りの内容を明らかにしなかった。今後も調査し、必要となれば処分を含めて理事会で討議するという。鳴戸親方と隆の山関は報道陣の問い掛けに無言だった。

 放駒理事長は26日に監督官庁の文部科学省を訪問した際、記事が掲載される旨を中川正春文科相に報告し、調査するよう求められたという。

 記事は主に、鳴戸部屋に所属していた元力士の証言に基づくもの。鳴戸親方がちゃんこ鍋の味付けに不満を示して角材で弟子の頭をたたいたり、若の里関の頭をスコップでたたいたという件のほか、血糖値を下げて食欲を出させるため一昨年に当時幕下だった隆の山関にインスリンを注射したと報じられた。

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2011年10月27日のニュース