笠　古閑に「潤っていて」と干からびたヤモリの画像送る

＜日本女子オープン・３日目＞３番、ティーショットの前に、メモを読みコースをチェックする笠りつ子

女子ゴルフツアー日本女子オープン第３日

（10月1日 愛知県愛知郡東郷町・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース＝６３８３ヤード、パー７０）
　思い切った戦略を張る笠が優勝争いに加わった。前日は１Ｗを一度も握らず、この日も３ホールにとどめて３Ｗを多用。１オーバーの７１は３日目のベストスコアで、２０位から２位に浮上した。「１Ｗが曲がるし、ラフに入ったら出すだけ。それなら３Ｗでフェアウエーに置きたい」。１５番パー５は３Ｗ→５Ｗでフェアウエーをキープ。残り１７０ヤードを９Ｗでグリーンサイドに運び、薄いラフからパターで６メートルを沈めてバーディーを奪った。

　姉貴分の古閑が今季限りの引退を発表。その後、こんなメールを送った。「いつまでも潤っていて、という意味で、自宅で干からびて死んでいたヤモリの画像を送りました」。“おふざけ”ができる相手がいなくなる寂しさは、誰よりも笠が感じている。お世話になった先輩へのはなむけのために、ツアー２勝目は誰にも譲らない。