SH田中、トンガ戦へ闘志「ホラニのためにも勝つ」

[ 2011年9月21日 06:00 ]

ラグビーW杯ニュージーランド大会

 日本代表は21日、ニュージーランド北島のファンガレイでトンガ代表と20年ぶりのW杯勝利を目指して戦う。チームは合宿地ケリケリから移動し、試合会場のノースランド・イベント・センターで最終調整を行った。2戦ぶりに先発するSH田中史朗(26=パナソニック)は途中離脱したトンガ出身のNo・8ホラニ龍コリニアシ(29=同)へ勝利を届ける決意を示した。

 前戦ニュージーランド戦を温存される形で欠場した田中は決戦を前に闘志を燃やした。「勝てなかったら代表はうそつきで誰も信じなくなる。絶対に勝たないといけないと責任を感じる」。必勝を期すトンガ戦をにらんでNZ戦は1・5軍のメンバーで挑み大敗。絶対に負けられない危機感にあふれている。

 もう一つモチベーションがある。母国のトンガとの対戦を楽しみにしていたホラニが負傷のため離脱。「無口なコリー(ホラニの愛称)から“応援しているから頑張れよ”と言われた。期待に応えたい」。パナソニックでもコンビを組む僚友からの激励に気持ちは高ぶった。

 カーワン・ヘッドコーチに「この試合で全てを出し切れ」とカツを入れられた田中は「控えに(SHの)日和佐がいるので、最初から全力でいく」と試合開始から飛ばしていくつもりだ。20年ぶりのW杯勝利へ。1メートル66の背番号9が縦横無尽に走り回って日本のラグビー史に名前を残す。

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2011年9月21日のニュース