藍「95点」チャージ!意地の8位フィニッシュ

[ 2011年8月23日 06:00 ]

USLPGAツアー セーフウェー・クラシック最終日

(8月21日 米オレゴン州ノースプレーンズ パンプキンリッジGC=6512ヤード、パー71)
 25位スタートの宮里藍(26=サントリー)がボギーなしの68で回り、通算1アンダーの8位に食い込んだ。前年覇者として臨んだ大会で連覇こそ逃したが、意地のトップ10入りを果たした。5打差の3位から米ツアー初優勝を狙った宮里美香(21=NTTぷらら)は、75と崩れて通算1オーバーの13位。スサン・ペテルセン(30=ノルウェー)が通算6アンダーで並んだ崔羅蓮(チェ・ナヨン、23=韓国)とのプレーオフを制して今季2勝目、通算8勝目を挙げた。

 前年覇者として最低限の結果は残した。2日目の失速から立ち直り、ノーボギーでトップ10入り。宮里は「強い選手でもスコアを落としている中でのノーボギーは、自分のゴルフをしっかりやれた結果。そのことがハッピー」と振り返り、「きょうは95点ぐらいですね」と高い点数をつけた。

 7番で8メートルのバーディーパットを沈めると、8番パー5でも1・5メートルのチャンスにつけて連続バーディーを奪った。さらに10番パー5もバーディーとしてスコアを伸ばした。12番パー4ではティーショットを右の木に当ててピンチを招いたが、グリーン奥からのチップインでパーをセーブ。惜しいパットが続く、じれったい展開にも気持ちを切らさず、要所で粘り強さを発揮した。
 ショットが乱れ74を叩いた前日の反省を踏まえこの日はアドレス時にハンドダウンに構えるように修正。「凄くフィーリングが良くなって、それを一日中キープできた」と試みがうまくいったことに満足感を漂わせた。

 技術的な部分だけでなく精神面もきちんと立て直した。今季最後のメジャーとなった3週前の全英リコー女子オープンは予選落ちという不本意な形で幕を閉じた。その前週のエビアン・マスターズで今季初優勝しただけに失意も大きかったが、2週間のオフですっかり気持ちを切り替えた。

 その間にはエビアン・マスターズの優勝賞金から2000万円を東日本大震災の被災地に寄付することも発表。そして今季4度目のトップ10入りを決めた。今週のカナダ女子オープン(25日開幕)だけでなく、シーズン終盤に向けても弾みのつく内容となっただけに「来週のモントリオールは行ったことがないので、少し観光気分も味わえたらいいな」と自然と笑みがこぼれた。

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2011年8月23日のニュース