11番で加速 池田勇太 一気に首位「周りは期待するんでしょ?」

[ 2011年7月30日 17:16 ]

第3日、通算14アンダーで首位に立った池田勇太、13番でイーグルを奪う

サン・クロレラ・クラシック第3日72)

(7月30日 北海道小樽CC=7471ヤード、パー72)
 今季これまで影を潜めていた池田勇らしさが、後半に爆発した。「前半はなかなかチャンスで入らなかったけど、後半はかみ合ったね」。首位と7打差から出た第3日は、後半9ホールだけで6打も伸ばし、一気に首位に躍り出た。

 「長いのが入ったのが大きかった」と振り返ったのは11番。8メートルのバーディーパットを決め、加速した。「一つ波に乗ると、おのずといいゴルフができるもの。(流れが)いい時は余分なことを考えずにやれる」。持ち前の集中力の高さを発揮した。12番で3メートルのバーディーパット、13番では15メートルのイーグルパットをカップへ。14番でもスコアを伸ばし、リーダーボードのトップに名前を掲げた。

 絶好調ではない、と初日から繰り返す。この日も前半はいら立ちをあらわにする場面があった。賞金王を争った昨季終盤戦のような、ピリピリした雰囲気はまだない。あと1打でコース記録に並ぶところだったが「そんなこと考えても仕方ない」。今季初勝利に最短距離につけても「意識はしないが、周りは期待するんでしょ?」と軽い口調。ここ2年続けて4勝ずつを挙げている勝負師が、通算9勝目を気負わず狙う。

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2011年7月30日のニュース