あるぞ!3きょうだい代表…和仁&理恵2位、佑典5位

[ 2011年6月12日 06:00 ]

平行棒の演技を終えた田中佑典

体操NHK杯兼世界選手権代表決定演技会第1日

(6月11日 国立代々木競技場)
 田中和仁(26=徳洲会)、理恵(24=日体大大学院)、佑典(21=順大)が、史上初の3きょうだい代表に前進した。今大会は4月の全日本選手権の持ち点との合計で争われ、男子個人総合で和仁が180・525点の2位、佑典が176・275点の5位、女子の理恵は164・000点の2位につけた。男子は186・700点の内村航平(22=コナミ)、女子は166・250点の鶴見虹子(18=朝日生命)が首位を守った。

 手痛いミスを犯しても諦めなかった。初の代表入りを狙う佑典は2種目目のあん馬で落下。2週間前に痛めた古傷の右手首では「固定していたけれど、我慢できなかった」と体を支えることはできず、5位から12位まで落とした。それでも5種目目の得意の鉄棒でトップの15・850点をマーク。再び5位まで巻き返した。

 個人総合の争いで世界切符が手に入るのは上位3人まで。兄・和仁は3位から2位に浮上し、代表入りに大きく近づいた。佑典は3位に3・6点差の厳しい戦いを強いられているが、もう一つの種目別ポイントの争いでは「鉄棒でポイント(1位で3点)を取れたのがよかった」と代表入りに前進した。3きょうだいの中で一番最初に代表候補合宿に呼ばれた実力の持ち主ながら、昨年はただ一人世界選手権に行けなかった。「上の2人について行きたい。ビビッて縮こまらないようにしたい」と最終日も攻めて世界切符をつかみにいく。

 ▽世界選手権代表選考方法 男子は6人で、まず個人総合上位3人を選出し、残り3人は種目別ポイントで選出する。種目別ポイントは全日本選手権とNHK杯の各4日間の種目別の成績をポイント化(1位=3点、2位=2点、3位=1点)したもので、床と跳馬の合計ポイント、6種目の合計ポイントの上位者などで決める。女子は個人総合上位8人と強化本部推薦で最大2人までを代表候補として選出。世界選手権前に6人に絞る。

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2011年6月12日のニュース