歓喜の田中家 佑典「姉ちゃんのようにエレガンス賞を」

[ 2011年6月12日 20:28 ]

体操の世界選手権の日本代表入りが確実になった(左から)田中和仁、理恵、佑典の3選手

NHK杯最終日

(6月12日 東京・国立代々木競技場)
 田中家が歓喜に沸いた。世界選手権3大会連続出場を決めた和仁に続き、佑典が初の代表入り。先に候補入りし、父の章二さんと客席から兄弟を応援していた理恵は「五輪出場という一緒の目標に頑張っていることが幸せ。東京で開催される世界選手権で、田中3きょうだいをみんなに知ってもらいたい」と笑った。

 昨年の世界選手権で飛躍した理恵は初優勝こそ逃したが、この日は最高点。平行棒で世界3位となった実績を持つ和仁も持ち味の安定感を発揮した。一家が心配していた次男は高校時代に手術した古傷の右手首の痛みに耐え、得意の鉄棒で種目別ポイントを稼いで6枠目に滑り込んだ。

 和仁は「一緒のチームで戦えてうれしい」と喜び、佑典は「姉ちゃんのようにエレガンス賞をもらいたい」。故郷の和歌山で美しい体操の基礎を教えた父は「こんな日が来るとは想像もしなかった」と感慨に浸った。

続きを表示

2011年6月12日のニュース