宮里藍 国内ツアー6年5カ月ぶり予選落ち

[ 2011年3月6日 06:00 ]

宮里藍は11番ティーショットを打つもクラブから手を離す

ダイキン・オーキッド・レディース第2日

(3月5日 琉球ゴルフ倶楽部=6439ヤード、パー72)
 米ツアーから参戦していた宮里藍(25=サントリー)が、日本ツアーで6年5カ月ぶりの予選落ちを喫した。初日の63位から巻き返しを狙ったが、1バーディー、2ボギーの73とスコアを伸ばせず、通算5オーバーの63位に終わった。日本では04年10月の日本女子オープン以来、55試合ぶりの屈辱となった。69で回った藤田幸希(25=TOSHIN)が通算8アンダーで首位を守った。
【第2R成績】

 地元沖縄での凱旋Vを期待された宮里は、優勝争いどころか最終日にすら進めず、あっけなく“終戦”を迎えた。最終9番。50センチの返しのパーパットを淡々と沈めると同伴競技者らと握手し、静かにグリーンを後にした。上位陣が終盤のホールへと向かう中、カットラインに2打及ばず、プロ転向後の日本ツアーでは03年11月の伊藤園、04年10月の日本女子オープンに続き3度目の予選落ちを喫してしまった。

 「4番がターニングポイント。2日間でカップに蹴られたのが6回。1つでも入っていれば…」とまずはパットの不調を挙げたが、初日に続いてショットが安定しなかった。左に引っかける場面が多く、米ツアー開幕2連勝を飾った昨年に比べ内容は良くなかった。パットも全体的に不調。スコアを2つ落とした後の2番で12メートルをねじ込みバーディーを奪ったものの、4番では1メートルのバーディーパットを外すなど波に乗りきれなかった。

 それでも、予選落ちが6年5カ月ぶりと聞くと「うっそー。じゃあ、もういいかな。思ったより長かった」とすぐに気持ちを切り替えた。「ショットの原因は自分で整理がついている。小さい部分をアジャスト(適応)すればまたいいプレーができる」

 大会前にはアマ時代から通い慣れた那覇市内のステーキ店で食事した。居合わせた客は存在に気づいても決して取り囲もうとはせず、じっくり懐かしい味を楽しみ、リラックスした時間を過ごせた。結果は残せなかったが、故郷の温かさに触れて力をもらった。「まだまだ私は完成形じゃない。また米ツアーで頑張りたい」。次戦は24日からの起亜クラシック。主戦場の米国から、復活の勝利を日本に届けるつもりだ。

 ≪国内次戦は5・5≫宮里は12日にも渡米し、24日開幕の米ツアー、起亜クラシック(カリフォルニア州)に出場する。翌週の海外メジャー、クラフトナビスコ選手権(同)をこなした後は4月28日からのアブネット・クラシック(アラバマ州)に出場。その後帰国し、5月5日開幕の国内メジャー、ワールドレディース・サロンパス杯(茨城GC西C)に参戦する。関係者は「今年は疲れがたまらないよう休みも入れる方向」と話していた。

続きを表示

この記事のフォト

2011年3月6日のニュース