協会が力士、親方に「自粛・奨励17カ条の心得」

[ 2011年2月10日 06:00 ]

大相撲八百長問題

 相撲協会は八百長問題が一段落するまでの間の力士、親方の行動規範となる「自粛・奨励17カ条の心得」を決め、師匠会で文書を配布し通達した。力士の稽古を東京の各部屋で行うことや社会貢献活動への積極的な参加を求める一方、「町なかで声を掛けられたときは気さくにあいさつする」など普段の生活態度にも注意するように呼びかけた。力士の稽古については複数の部屋が大阪などで合宿を張る意向を示していたが、放駒理事長は「自粛の意味を込めて、東京で稽古を行う」と方針を定めた。また老人ホームや養護施設、幼稚園などでのボランティア活動については「大いにやってもらって結構」と歓迎した。
 さらに「特別調査委員会の調査には積極的に協力する」ことを求め、各部屋で門限を定め時間を厳守するように指導した。

 ◇自粛・奨励17カ条の心得◇
(1)自粛の意味を込めて、当分の間(協会が了承するまで)、稽古は東京の各部屋で行う(出稽古は問題ありません)

(2)当面の間(協会が承認するまで)、巡業は自粛する

(3)老人ホームや施設への慰問は、部屋単位の少人数で積極的に行う(その際、広報部に届け出を提出する)

(4)社会貢献活動、ボランティア活動は積極的に行う

(5)講演依頼については、自粛中であることを自覚して選択する。ボランティアの性格(幼稚園、小・中学校などの教育機関や施設など)があるものは積極的に行う

(6)「協会員のあり方(日本相撲協会発行)」を再読する

(7)冠婚葬祭は各自判断で出席する

(8)各部屋主催のパーティー、激励会、講演会等は自粛する

(9)特別調査委員会の調査には、積極的に協力する

(10)「摂生」(健康に注意しながら規則正しい生活をすること)と「節制」(度を超さないよう欲を抑えて控えめにすること)を心掛ける

(11)「我々(われわれ)は今こそ襟をただして、自分たちのあるべき姿をしっかりと見定め、新しい時代に向かって新しい道を進んでいかなければいけない」ということを自覚する

(12)各部屋で門限を定め、門限を厳守するように徹底する

(13)各部屋、自宅、病院・治療院、日本相撲協会以外へ外出する際は、すべて部屋の師匠に了解を得る

(14)「常に人に見られている。注目されている」という認識を忘れず、責任を持った行動を心掛ける

(15)相撲を志した初心に帰って、日々努力しよう

(16)近所に限らず、町なかで声を掛けられたときは、気さくに応え、挨拶(あいさつ)する

(17)誠実な心を持って、規律ある行動を取ること

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2011年2月10日のニュース