理事長「これから調査」 文科省に謝罪、面接実施へ

[ 2011年2月3日 20:27 ]

大相撲八百長疑惑

 大相撲の八百長疑惑で、日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は3日、十両の千代白鵬関ら3人が八百長関与を認めたことに対し「本当かどうかはこれから調査をしなければいけない」との見解を示した。特別調査委員会は、メールに名前の挙がった力士らの面接調査をこの日始めた。

 一連の疑惑を受け、高木義明文部科学相らは現在の公益法人認可取り消しの可能性を示唆。放駒理事長は「そういうことにならないようにしっかりやっていく。相撲協会の現在のシステムが変わることのないよう、将来に向かって私たちがこの問題にどう対処するかが大事だ」と話した。

 放駒理事長は文科省で、調査状況や今後の方針を報告。鈴木寛副大臣に対して「野球賭博に引き続き、大変ご迷惑をお掛けしまして申し訳ありません」と頭を下げ「調査委員会を設けました。一日も早い新たな報告ができるようにしっかりとやります」と話した。

 鈴木副大臣は「極めて深刻な問題。一刻も早く、真相の全容解明に全精力を挙げ、厳正かつ公正なご対応をお願い申し上げたい」と要請。6日の臨時理事会後、週明けにも状況報告に訪れるように求めた。

 3日は東京・両国国技館で親方衆らで構成する臨時の評議員会も開かれ、理事長がこの問題についての現状を説明。親方、力士、行司ら全協会員を対象にして、八百長に関するアンケート用紙を配布した。

 特別調査委の長尾敏成委員(弁護士)によると、記名式のアンケートの提出期限は4日。千代白鵬関、竹縄親方(元春日錦)、三段目の恵那司力士らを含む八百長メールで名前の挙がった13人と、千代白鵬関が八百長の対戦相手と証言した元十両の幕下力士を合わせた計14人の面接調査とともに、5日の特別調査委で結果が報告される。

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2011年2月3日のニュース