前代未聞「八百長認めた」 調査委は全員アンケートも

[ 2011年2月3日 11:10 ]

大相撲八百長疑惑

 2日の相撲協会の緊急理事会で、十両の千代白鵬関と竹縄親方(元幕内春日錦)が八百長行為を認めていたことが分かった。事実認定は今後の調査に委ねられるとはいえ、現役の関取と親方が理事会の場で八百長を認めたのは前代未聞。大相撲の根幹を揺るがす問題は、より深刻さを増した。

 放駒理事長(元大関魁傑)は理事会後の記者会見で「今の時点でははっきりしていない」と述べ、千代白鵬関らの八百長関与は発表しなかった。理事会出席者によると、一方だけの発言では信用性に欠けるとの判断だったという。

 理事会後に開かれた外部有識者7人による特別調査委員会は、メールに名前の残った千代白鵬関ら13人の事情聴取を3日にも開始。調査委を開く5日までに終了させる。同時に親方や力士ら相撲協会員全員に対し、八百長の関与などについてのアンケートを実施。4日までにすべて回収することを目標としており、これを5日の会合に反映させ、6日の協会緊急理事会で報告する予定だ。

 さらに特別調査委が7日から21日までに行う十両以上の力士に対する聞き取り調査などを参考にしながら、事実関係を解明していく。

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2011年2月3日のニュース