「やりました」―千代白鵬関ら3人八百長認める

[ 2011年2月3日 09:37 ]

八百長を認めた千代白鵬

大相撲八百長疑惑

 大相撲の八百長メール問題で、2日の日本相撲協会の理事会の事情聴取に対し、十両の千代白鵬関、竹縄親方(元幕内春日錦)、三段目の恵那司力士の3人が関与を認めていたことが3日、関係者の話で明らかになった。メールのやりとりの内容などから、恵那司力士は仲介役を務めていたとみられる。

 高木義明文部科学相は3日の衆院予算委員会で、同日朝に日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)から「名前が挙がっている(13人の)力士らのうち3人が八百長に関与したことを認め、新たに1人の力士の名前が挙がっている」と報告を受けたことを明らかにした。また、国会内で記者団に現在の公益法人としての認可を取り消す可能性について「あり得る」と述べた。

 相撲協会は八百長メール問題を受け、3日午後2時から国技館で親方らによる臨時の評議員会を開催。同日午後6時には、放駒理事長が文科省を訪れて調査状況、今後の方針などを報告する。

 協会関係者によると、2日の理事会で千代白鵬関は当初は否定していたが、理事会出席者からメール内容の詳細を問われると「やりました」と認めたという。また八百長をした対戦相手として元十両の幕下力士の名前を挙げたが、この力士はメールに登場しておらず、相撲協会はただちに調査を開始する。

 竹縄親方も千代白鵬関と同じく八百長行為を認めたが、対戦相手などについては明らかにしていない。

 2日の事情聴取では、メールで名前が挙がり、事情聴取を受けた12人のうち、千代白鵬関、竹縄親方、恵那司力士以外の9人は否定したという。

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2011年2月3日のニュース