大畑「終わりました」…今季絶望で現役引退

[ 2011年1月10日 06:00 ]

試合終了後、松葉づえで会見に臨む神戸製鋼・大畑

 トップリーグ最終節第1日は9日、ホームズスタジアム神戸で1試合を行い、ワイルドカードトーナメント進出を決めている神戸製鋼が61―7で豊田自動織機に快勝し、勝ち点を36に伸ばした。今季限りでの現役引退を表明している神戸製鋼のWTB大畑大介(35)は右膝を負傷。今季の残り試合の出場が絶望的となり、この試合が現役最後の一戦になったことを大畑自身が明らかにした。

 大畑は衝撃的な形でキャリアに幕を下ろした。後半5分、中央付近でボールを受けて加速。トライへの期待が高まった次の瞬間、タックルを浴びて倒れ込んだ。そのまま担架で退場し、右の膝蓋(しつがい)腱断裂と診断された。10日に入院し、11日に手術をする予定。

 今季の残り試合の出場が絶望となった大畑は「普通に生活するのに2、3カ月かかる。復帰はもう無理。終わりました」とこれが現役最後の一戦となったことを自ら明かした。

 東海大仰星、京都産大を経て98年に神戸製鋼に入社。日本代表として58キャップを保有。06年5月のグルジア戦では、通算テストマッチトライ数を65とし、当時の世界記録を塗り替えた。しかし、ここ数年は度重なる負傷に苦しんだ。

 大畑は「栄光と挫折というか、上下に激しい競技人生を送った人はなかなかいないが、それも含めて大畑大介。逃げずにやってきた。ラグビープレーヤーとしての大畑大介という足跡は残せたと思う」と感慨深げに語った。

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2011年1月10日のニュース