マリー 格下に敗れ悲願の4大大会初制覇ならず

[ 2010年9月7日 06:00 ]

 全米オープンテニス第7日は5日、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、男子シングルス3回戦で第4シードのアンディ・マリー(23)が、スタニスラス・ワウリンカ(25)に1―3で敗れる波乱があった。初優勝を狙う第1シードのラファエル・ナダル(24)は順当に4回戦へ進出。女子シングルス4回戦では第2シードのキム・クライシュテルス(27)と第3シードのビーナス・ウィリアムズ(30)が、ともにストレート勝ちした。

 マリーが格下のワウリンカに逆転負けし、悲願の4大大会初制覇はまたもお預けとなった。第1セットは取ったが、第2セットをタイブレークで失うと集中力が切れたのか、続く2セットは第1サーブの成功率が3割台に低下した。左太腿、右ひじに痛みを抱えながらではあったが、8度もブレークを許した内容に「がっかりだ。勝たなければいけなかった」とつぶやいた。

 ≪ビーナス「勝つために来ている」≫9年ぶりの優勝を目指すV・ウィリアムズは、第1セットがタイブレークにもつれたものの「簡単に勝てるとは思っていなかった。何かに挑戦できるのはいいこと」と涼しい表情だった。左ひざを痛め、ウィンブルドン選手権後は大会に出ず全米に出場。試合をしながら調子を上げている状況について「ここには勝つために来ている」と、準備不足を気にしていなかった。

 ≪ダル手堅く快勝≫ナダルはサービスゲームをすべてキープする手堅い内容でストレート勝ち。「毎回、少しずつ良くなっている」と上り調子の手応えをつかみ、笑みを振りまいた。4大大会で唯一勝っていない全米のタイトルにまた一歩近づいたが「いま頭にあるのは、あしたの練習のことだけ。優勝はまだまだ先のこと」と冷静に足元を見つめていた。

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2010年9月7日のニュース