“灰色決着”も佐ノ山親方に厳重注意

[ 2010年9月7日 06:00 ]

 カジノなどの違法賭博関与を週刊新潮に報じられた佐ノ山親方(元大関・千代大海)について、特別調査委は協会に厳重注意するよう提言した。

 伊藤座長は「裏カジノに関与していると確認することはできなかった」と言いながらも「疑惑がこれだけ出ると協会の信用を傷つけることになる。誤解を受けないよう厳しく指導するように提言した」と説明した。調査委は名古屋の裏カジノで佐ノ山親方を目撃したという3人の証言も得たが、本人は一切否定。村上委員が「あれだけ報道されるとシロとは言いにくいところもある」と明かしたように調査委の中でも意見は分かれ、最後は本人の証言を信頼する“灰色決着”となった。放駒理事長は「呼んで注意します」と、8日の理事会後にも厳重注意することを示唆した。

 ▼週刊新潮編集部 今回は編集部として、できる限りの情報提供を行いました。にもかかわらず、こうした結論が出されたことには到底納得できず、特別調査委員会の調査能力自体に疑問を抱かざるを得ません。今週発売の週刊新潮であらためて編集部としての見解を示します。

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2010年9月7日のニュース