遠い話じゃない…藍、いざ世界ランク1位へ!

[ 2010年5月5日 06:00 ]

メキシコから帰国し、笑顔を見せる宮里藍

 米女子ツアーのトレス・マリアス選手権(メキシコ)で今季3勝目を挙げた宮里藍(24=サントリー)が4日、国内メジャー初戦のワールド・レディース・サロンパス・カップ(6日開幕、茨城GC)出場のため成田空港に帰国した。世界ランク3位の宮里はサロンパス・カップの予選ラウンドで同4位のヤニ・ツェン(21=台湾)と同組が決定。両者とも今大会に勝てば1位へ浮上する可能性があり、直接対決で日本人初の世界1位を引き寄せる。

 宮里に日本人初の世界ランク1位の座が見えてきた。3日に発表された最新ランクで自己最高位タイの3位に浮上し、上位2人とわずかなポイント差に迫った。同1位の申ジエは今週は欠場しており、2位のオチョアも当然試合はない。米ツアー3勝目の勢いに乗って、今大会を制することができれば、一気に2人をかわす可能性が高い。
 この日帰国した宮里は「世界ランク1位は最終的な目標ではあります。今のゴルフをやっていれば遠い話ではない。とりあえず今週の試合を頑張りたい」と自信に満ちた口調で語った。予選ラウンドを一緒に回るヤニ・ツェンとモーガン・プレッセル(21=米国)は米ツアーでもなじみの選手だけに余計なプレッシャーもなさそうだ。
 4月のクラフト・ナビスコ選手権でメジャー2勝目を挙げ、世界ランク4位につけているヤニ・ツェンにもNo・1奪取の可能性はある。この日の練習ラウンドを終えた後に「世界ランク1位になることは小さい頃からの夢だった」とこだわりを示し、「藍とお互いに頑張っていい試合にしたい」と同組対決を歓迎した。
 今大会は日本女子ツアー史上最長となる6655ヤードで行われる。今季米ツアーでの平均飛距離は宮里が235・8ヤードで77位なのに対し、ヤニ・ツェンは262・3ヤードで10位。飛距離で劣る上に、宮里は大会コースでのプレーは初めてで、練習ラウンドも5日のプロアマ戦に限られる。それでも宮里は「飛距離うんぬんでなく自分のスタイルでどう攻略できるか」と語った。一方、ヤニ・ツェンはこの日の練習ラウンドを終えても「距離が長いとはあまり感じなかった」とさらり。両者はまったく異なる攻略ルートを描きながら、共通のゴールを目指す。

 ▽女子世界ランキング 過去2年間104週の成績が対象で、各選手の獲得ポイントを出場試合数(15試合以上が条件)で割った平均ポイントによって順位をつける。直近13週間のポイントは大きく反映され、13週ごとに減算されていく。ツアーごとに大会配分ポイントがあり、世界ランク200位以内の選手と、そのツアーの前年度賞金ランク50位以内の選手が何人出場するかによってもポイントが変動する。

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2010年5月5日のニュース