北島 泳ぎ修正しトップ通過

[ 2010年4月17日 20:23 ]

 【競泳日本選手権】乱れが目立った泳ぎを立て直し、決勝につながるレースをした。男子100メートル平泳ぎの北島は、腕のかきなどを修正して準決勝をトップ通過。アジア大会などの代表入りを懸ける最終日に向け「勝ち負けよりも、まず自分の泳ぎをする」と自身に言い聞かせた。

 50メートル、200メートルの決勝は、ともに直前のレースよりもタイムを落として敗れた。「これで普通の精神状態でいろと言われても無理」と珍しく声を荒らげる。不安を抱えながら大会前の好調のイメージと現状の差を埋めるべく試行錯誤。この日の予選ではピッチの速い泳ぎを試し、準決勝はストローク数を減らしてタイムを0秒48伸ばした。
 ライバルの立石らは力を残して決勝に進んだ。苦戦が予想される。それでも「日本のレベルが高くて簡単に勝負させてもらえないことはいいこと」と前向きな言葉で自らを奮い立たせた。2年ぶりの日本選手権はいまだ無冠。五輪王者の底力が問われる。(伊藤慎)

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2010年4月17日のニュース