朝青龍に土!白鵬 12連勝で単独トップ

[ 2009年11月26日 18:33 ]

朝青龍は突き落としで日馬富士に敗れる

 大相撲九州場所12日目は26日、福岡国際センターで行われ、横綱朝青龍が大関日馬富士の立ち合い変化で突き落とされ、初黒星を喫した。横綱白鵬は大関魁皇を左上手出し投げで退け、12戦全勝で単独トップ。日馬富士は6勝6敗、魁皇は5敗目。他の大関陣は琴欧洲が平幕の豊ノ島に一方的に押し出され、3敗に後退。琴光喜は関脇把瑠都の突き落としに敗れ、5敗目を喫した。把瑠都は星を五分に戻した。小結豪栄道は負け越し。全勝の白鵬を1敗で朝青龍が追い、豊ノ島と栃ノ心の平幕2人が2敗で続く展開。十両は北太樹ら6人が8勝4敗でトップに並んでいる。

 日馬富士のまさかの変化にあっさりと敗れた。右から突き落とされて、土俵に転がった朝青龍。立ち合いで頭を下げすぎて突っ込んだ横綱は「立ち合いだけちょっとミスった」と険しい表情だった。
 土俵下で見た放駒審判長(元大関魁傑)は「(日馬富士が)変わるとは思っていなかった。負ける時はこんなもんだろう」と話した。花道を引き揚げる際に顔をしかめ、首をひねる。支度部屋に入るなり「あー」と大きな声を上げて悔しがった。2連覇に向けてあまりにも痛すぎる黒星。「悔しいね」とつぶやいた。
 盤石の相撲を披露する白鵬との直接対決の前に1差を許した。今年は初場所と秋場所の優勝決定戦で白鵬に2度勝っているとはいえ、本割では5戦全敗。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)も「このまま行けば白鵬自身も有利だと思っているだろう」と予想する。
 前日に続きこの日の支度部屋でも時折、せきこんだ。風邪気味で体調面でも不安を抱える。「ちょっと息苦しいね。でもそれでああだ、こうだはない」と強がった朝青龍。2場所連続の賜杯を手中にするにはかなり追い込まれた状況だが、東の正横綱として意地を示せるか。

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2009年11月26日のニュース