ボルト ロンドン五輪まで2種目に専念

[ 2009年11月26日 18:14 ]

 陸上男子の100メートルと200メートルで世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)が、2012年ロンドン五輪までは両種目に集中すると明言した。規格外の運動能力で400メートルや走り幅跳びへの挑戦も期待されたが、本人が「まだ当分はないだろう」と否定した。

 専門種目にこだわる背景に、来季新設されるトラック大会の最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ」がある。ボルトは7大会への出場契約を結び、タイソン・ゲイ(米国)やアサファ・パウエル(ジャマイカ)らトップ選手と戦う。「直接対決が増えることは陸上のためにもいい。ファンが期待しているし、負けるわけにはいかない」と闘志を燃やす。
 2年連続で受賞した国際陸連(IAAF)年間最優秀選手の表彰式では、タキシード姿でまじめにスピーチして大人の雰囲気を醸し出した。だが、記者会見では一転、いつもの“ボルト節”を披露した。

 野生動物保護活動の一環で、養育費を負担しているチーターの赤ちゃんは「いずれスタート練習で使おうと思っているんだ」とおどけ、自身の食習慣には「ファストフードをはじめ、好きなものを食べている。まねしない方がいいと思う」。オフはサッカーやクリケットをして英気を養ったという。変わらぬ天真らんまんさで、来季も短距離界を席巻しそうだ。(共同)

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2009年11月26日のニュース