岸田首相　“低空飛行”続く　支持率やや上昇も6回連続の20％台

　共同通信社が13～15日に実施した全国電話世論調査によると、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、岸田文雄首相が処分されなかったことに「納得できない」との回答が78・4％に上った。「納得できる」は17・5％。自民支持層でも「納得できない」との回答が60・9％に及んだ。裏金事件を受けた安倍、二階両派の議員らの処分が「軽い」との回答は65・5％。自民調査や国会での質疑を通じて裏金事件の実態が「十分解明されていない」はなんと93・3％にも達した。

　裏金問題に関して、多くの国民から突きつけられた「NO」の回答。さらに、政策面でも少子化対策の費用を巡り、公的医療保険の保険料に上乗せして集める政府方針に「反対」は63・5％だった。

　内閣支持率は23・8％となり、岸田内閣として過去最低だった前回調査（3月9、10両日）を3・7ポイント上回ったが、6回連続の20％台。なお低迷が続いている。不支持率は前回調査より2・3ポイント減少し、62・1％だった。

　国賓待遇での米国訪問から帰国した首相だが、外交でのアピールで局面を打開できるかは未知数。16日には衆院3補選が告示される。結果は政権運営に大きく影響しそうだ。