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浦和TD・西野努氏が横浜へ 極めて異例の“電撃移籍” 酒井宏らの補強やヘグモ新監督の招へい尽力

[ 2024年4月2日 03:00 ]

浦和の西野努テクニカルダイレクター(浦和レッズ提供)
Photo By 提供写真

 浦和の西野努テクニカルダイレクター(TD、53)が近く退団し、6月にも横浜へ“電撃移籍”することが1日までに関係者への取材で分かった。強化部門のスタッフがシーズン中に同じカテゴリーで優勝を争うライバルチームでフロント入りするのは極めて異例の事態と言える。

 20年に浦和のTDに就任した西野氏は新生レッズでも重要な役割を担った。海外の人脈を生かし、ノルウェー出身のマティアス・ヘグモ監督の招へいに尽力、補強面も積極的に動いた。現在主力のDFショルツ、酒井宏樹らの獲得やスタッフ人事などチーム編成の中心を務め、22~23年にはクラブ3度目のACL制覇に貢献。英語も堪能で英リバプール大への留学経験があり、フットボール産業MBAを取得している。

 一方、横浜は現在、中山昭宏社長が強化部門の業務を兼務している状況。ACLこそ準決勝に駒を進めているが、J1では11位に低迷しており、新たな人材を探していた。新天地では、14年から資本提携し、マンチェスターCなどを傘下に置く英国のシティー・フットボール・グループ(CFG)との関係強化をはじめ、補強やチーム編成での手腕発揮が期待される。

 ◇西野 努(にしの・つとむ)1971年(昭46)3月13日生まれ、奈良県出身の53歳。神戸大を経て93年に浦和へ入団。DFとして9シーズンでJ1通算107試合出場6得点。01年限りで現役引退後は産業能率大の教授などを歴任し、20年から現職を務める。公式ブログ「西野塾」ではスポーツビジネスやクラブ経営について執筆している。

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