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なでしこMF北川ひかる 涙の誓い 猶本先輩へ「頑張っていると思う」被災地へ「元気届けたい」

[ 2024年2月18日 04:43 ]

練習後の囲み取材で涙ぐむ北川(撮影・沢田 明徳)
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 女子日本代表「なでしこジャパン」は17日、パリ五輪アジア最終予選の北朝鮮戦(24、28日)に向け、千葉市内で約1時間の全体練習を行った。追加招集されたMF北川ひかる(26=INAC神戸)はこの日から合流。左膝前十字じん帯損傷でパリ五輪が絶望的なMF猶本光(29=三菱重工浦和)や能登半島地震で被災した地元・石川へ、吉報を届けると誓った。また第1戦の会場が確定しない中、欧州組は18日以降に順次、日本で合流する。

 仲間の無念の思いも背負い、パリ切符をつかむ。北川は笑顔を見せた全体練習から一転、取材エリアでは涙があふれた。15~18年の浦和(現三菱重工浦和)時代にともにプレーした猶本はケガでパリ五輪が絶望的。名前の読みが同じで、周囲から「似てる」と言われるほど、公私で慕う先輩に思いを寄せた。

 「つらいと思うし、光さんも常に代表に入るという感じではなく、その時の思いも知っているので…。でも、光さんは前を向いて頑張っていると思う」

 自らは代表定着を狙う機会だ。各年代別代表で活躍したが、浦和や新潟時代は代表定着できず、22年E―1選手権では負傷離脱。今季からINAC神戸に環境を変え、約1年半ぶりに日の丸を背負う。左利きでサイドバックを主戦場に守備力はもちろん、アグレッシブな攻撃参加が魅力。この日も軽快な動きでアピールした。

 金沢市に帰省中だった元日に能登半島地震があった。「常に一緒に戦うことを意識している。石川県に元気を届けたい」。先輩へ、故郷へ希望の光となる。

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