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【高校サッカー】“海賊軍団”近江 財宝探索の旅は準優勝フィニッシュ 金山主将「幸せな部分も…」

[ 2024年1月9日 07:15 ]

第102回全国高校サッカー選手権決勝   近江1ー3青森山田 ( 2024年1月8日    国立 )

<青森山田・近江>準優勝に悔しそうな表情の近江イレブン(撮影・西海健太郎)
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 “海賊軍団”近江は“ラスボス”青森山田には力及ばなかった。それでも後半開始直後に同点に追いつくなど意地は見せた。主将のDF金山はすがすがしい表情で振り返った。

 「勝って終わりたかった悔しさもありましたけど、高校サッカーを一番長くできて、やり切った、幸せな部分もありました」

 主導権を握れないまでも、精度の高いパスワークとドリブルで前進し続けた。0―1の後半2分に金山のアシストからMF山本が同点弾。国立がこの日一番の歓声に包まれた。その後2失点し、最後は青森山田の底力を見せつけられた。

 Jリーグ清水で2年間プレーし、大阪・西成の児童養護施設でのアルバイト経験など異色の経歴を持つ前田高孝監督(38)は「すがすがしく戦いよった。仲間の絆も深まっていたし、かっこいいチームになった。しびれる試合をしてくれた」と選手の奮闘を絶賛した。不足したチームの宿泊費や応援団の交通費の支援のためのクラウドファンディングは1100万円以上集まり、同監督は「本当にありがたい」と感謝した。

 金山は強豪を次々と撃破した快進撃を「財産」と表現した。大航海を経て得た何物にも代えがたい財産は、次の世代にも受け継がれていく。

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