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神戸がリーグ初制覇へ王手 前川から大迫へホットライン開通

[ 2023年11月13日 06:00 ]

明治安田生命J1リーグ   神戸2―1浦和 ( 2023年11月12日    埼玉スタジアム )

<浦和・神戸>後半、勝ち越しゴールを決めイレブンに祝福される神戸・大迫(左から2人目)(撮影・久冨木 修)
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 明治安田生命J1リーグは各地で3試合が行われ、神戸がリーグ初優勝へ王手をかけた。日本代表GK前川黛也(29)とFW大迫勇也(33)のホットラインが開通し、浦和に劇的な2―1勝利。2位・横浜は2―0でC大阪に快勝し、勝ち点は2差のまま。優勝の可能性は2チームに絞られ、横浜が24日の新潟戦で引き分けるか敗れて、神戸が25日の名古屋戦で勝てば悲願が成就する。

 アウェーで異例の「神戸讃歌」が響き渡った。悲願のリーグ初優勝まで、ついにあと一歩。“王手”の2文字を引き寄せたのは、前川と大迫だった。

 「目の前の試合に勝つという目標に取り組んだからこその結果。ボールに全員の気持ちが乗り移った。全員がハードワークしたし、ご褒美みたいなもの」

 1―1の後半51分、自陣で与えた相手FKだった。優勝の可能性を残すため勝利が必要だった浦和GK西川が、最前線まで上がってきたのを見逃さなかった。大迫は自陣ゴール前まで戻らずにピッチ中央で待機。最後のチャンスが来ることを信じた。そしてFKをキャッチした前川からの素早いロングフィードをピタッと収めた。オフサイドの判定はない。後は無人のゴールに流し込むだけだった。

 前川は「サコ(大迫)くんが1枚残っているのは分かっていなかった。ただカウンターは常に意識している。顔を上げた時にサコくんがいたので、狙って蹴りました」と笑顔。負傷中のMF山口が2試合連続欠場するピンチに見舞われても、後半46分に追いつかれても気落ちしなかった。強靱(きょうじん)なメンタリティーがチームに定着しているのを証明した。

 「引き続き残り2試合やるだけ。しっかりと目の前の試合で勝ち点を取れるように。そういうふうにチームを仕向けられるように、僕ら経験のある選手が先頭に立ってやりたい」

 残り2試合で、2位・横浜との勝ち点差「2」をキープ。次節で決まる可能性もあるが、大迫は気を引き締める。一番にゴールテープを切るまで、もう一瞬の隙も見せない。 (飯間 健)

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