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川崎F 4発4連勝で5月以来の首位 勝ち点差最大11から奪首

[ 2022年9月1日 04:30 ]

明治安田生命J1第20節最終日   川崎F4ー0鳥栖 ( 2022年8月31日    等々力 )

<川崎F・鳥栖>前半、ゴールを決めた知念(左から2人目)
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 明治安田生命J1リーグは新型コロナウイルスの影響で延期された2試合が行われ、リーグ3連覇を狙う川崎Fは鳥栖を4―0で下し、5月以来の首位に立った。FW知念慶(27)の先制点を皮切りに、後半はMFシミッチ(29)、MF大島僚太(29)に今季リーグ戦初ゴールも生まれて今季2度目の4連勝。1試合消化が多い状況ながら勝ち点を49まで積み上げ、同48の横浜を追い抜いた。

 王者の勢いが止まらない。8月7日に横浜との直接対決を制して以降、4連勝。一時は「11」も勝ち点差が開いた横浜に追いつき、ついに追い越した。「立ち上がりから攻守にわたって強気だった。それで非常にいいゲームの展開に持ってくることができた」。鬼木監督も手放しで褒める内容を見せた。

 まずは前半26分、故障離脱中のレアンドロ・ダミアンから「知念がいれば問題ない」と背中を押されたFWが家長の右クロスを頭で合わせて4月以来のリーグ戦ゴール。後半にはチーム内得点王のマルシーニョの今季9点目に加えてシミッチ、大島と今季これまでリーグ戦の得点がなかった2人に待望のゴールが生まれた。

 上昇気流のきっかけは、コロナ禍だった。「浦和戦の後くらいから“やってやろう”という気持ちを凄く感じる」と鬼木監督は言う。離脱者が相次ぎ、ベンチは5人のみ、うち3人はGKという苦肉の策で臨んで敗戦したこの一戦から、選手はどんな状況でも勝たなければいけないことを自覚。この日得点した大島らだけでなく、チーム全体に「ここ数試合、どんどん自信をつけてピッチに立っている頼もしさを感じる」と指揮官はうなずいた。

 横浜戦以後、4試合で奪ったゴールは12得点。流動的に立ち位置を変えながらたたみかける攻撃には、貫禄さえ漂った。「自分たちのサッカーをしっかりピッチで表現することができた。ボールを動かしながらゲームを支配することができたのが、勝利の要因」とシミッチ。内容と結果が確実にかみ合い始め、3連覇は現実に迫ってきた。

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2022年9月1日のニュース