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浦和・田中達也「ちょっと複雑」 古巣に強烈恩返し弾で移籍1号 今季初逆転勝利導いた

[ 2021年4月26日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節最終日   浦和3-2大分 ( 2021年4月25日    埼玉 )

<浦和・大分>後半37分、浦和・田中(中)が決勝ゴールを決めた(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1は各地で2試合が行われ、浦和が大分を3―2で下した。2―2の後半37分、途中出場のMF田中達也(28)がゴール前に詰め、こぼれ球を押し込んだ。移籍後初ゴールが、昨季まで在籍した古巣撃破へ導いた。前半3分にはDF西大伍(33)の移籍後初得点で先制し、一度は逆転を許した競り合いを今季初の逆転勝利で制した。

 最後は爆発的なスピードが生きた。後半37分、MF田中が右サイドを駆け上がった。明本の左クロスに小泉がゴール前でつぶれる。こぼれ球を田中の左足がかっさらった。決勝弾が浦和での第1号。古巣相手に「ちょっと複雑でしたけど決められて良かった」。強烈な恩返しとなった。

 サッカーIQが高くピッチ上の方法論を語りだしたら止まらない戦術家も、今季は出場7試合で先発は1戦のみと出番は限られてきた。同姓同名の田中達也(現J2新潟)から11番を継承、重圧も背負った。21日、ルヴァン杯横浜FC戦で決勝アシストを決め、ようやく差した光明。「やるべきことを割り切ってやれるようになってきた」。得点の予兆だった。

 オフに槙野、宇賀神らとスプリントコーチの秋本真吾氏から「走る技術」の指導を受けた。8得点した昨季より「スピード、切れはある」と言う。先制し、逆転され、ひっくり返した一戦。呼び込んだのは田中の走力。「走るのは僕の特長、そこは誰にも負けたくない」。2代目ワンダーボーイの覚醒が新生レッズを加速させる。

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2021年4月26日のニュース