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横浜FCのカズ 渾身ミドルで沸かせ 最年長出場記録も更新 チームは1次リーグ敗退

[ 2020年8月13日 05:30 ]

YBCルヴァン杯1次リーグ最終節   横浜FC1―1札幌 ( 2020年8月12日    札幌ド )

<札幌・横浜FC>前半、厳しいチェックに飛ばされる三浦(左)(撮影・高橋茂夫)
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 C組の横浜FCはアウェーの札幌戦で1―1と引き分け、1次リーグ敗退となった。FW三浦知良(53)が2戦連続で先発、自身の同杯最年長出場記録を53歳5カ月17日に更新、左足でミドルシュートを放つなど見せ場をつくったが、後半10分に交代。得点とカズダンスはお預けとなった。札幌と川崎F、名古屋、C大阪が決勝進出決定。既に1次リーグ突破が確定していた柏と、ACL出場の横浜、神戸、FC東京を合わせた8チームが9月2日の準々決勝に臨む。

 DFの裏へ、カズが鋭く抜け出した。前半13分、前を向き、斎藤のパスを受ける。こん身の左足ミドルは右にそれたが、北の大地をどよめかせた。「いい動きだしで最高のボールが来た。(シュートは)足に引っかかり力み過ぎた。残念です」。それでも5日の鳥栖戦に続く先発で得点のにおいを感じさせた。

 カズは「50代は匠(たくみ)の技術を磨くとき」と言う。肉体は若き日とは違う。鳥栖戦後には「消耗が激しい」と漏らした。夏場は1試合で体重も2~3キロは落ちる。以前は避けていた油ものも食し、練習も量より質を意識する。「基礎体力と技術があれば組み合わせ次第で新しい自分が見せられる」。シュートまでの過程に“匠”があった。

 円陣では「技術、戦術もあるけど最後は気持ちだ!」と仲間を鼓舞し、ピッチでも主将を務めた。最年長出場記録は「気にしない」。むしろ、この2試合で得た手応えを「リーグ戦につなげたい」とカズ。1次リーグ敗退、カズダンスもお預けとなったが、鮮烈なインパクトは残した。

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2020年8月13日のニュース