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今度はJ2で中止…広島VS名古屋に続き2週連続 福岡の選手コロナ疑い開始2時間前に

[ 2020年8月3日 05:30 ]

大宮―福岡戦の中止を知らせる張り紙
Photo By スポニチ

 Jリーグが再拡大を見せる「コロナ禍」に直面した。J2の大宮―福岡戦は2日、開始2時間前に急きょ、開催中止を決定。先月31日に実施した第4回公式PCR検査で、福岡の選手1人が陽性の可能性が高いと判定され、濃厚接触者の特定が間に合わなかったため。先月26日の広島―名古屋戦に続く2例目の中止となった。代替日は決まっていない。村井チェアマンは緊急会見を実施。既に2週間に1度の公式検査では全ての「陽性者」を追い切れていない現状を受け、検査体制の見直しを「大至急、検討したい」とした。

 感染が明らかになった発端は、1日にU―19日本代表合宿前に行われた日本協会の検査で、J2町田のFW晴山の陽性が確認された一件。Jリーグでは、31日の公式検査の判定を急ぐよう検査機関に要請。その結果、新たに福岡の選手1人に陽性の可能性が高いことが判明した。これを受けて、村井チェアマンは日本協会が導入している「スマートアンプ法」の併用を検討する。1時間程度で陽性の可能性が確認できるもので、試合前に登録メンバーの検査を実施することも示唆した。

 既に複数クラブから陽性者が続出している。前日1日には鳥栖の選手1人に発熱者が確認されながらも試合が実施され、対戦相手のFC東京から不安視する声も上がった。だが現時点で中断の選択肢はない。村井チェアマンは各選手、クラブの対策の徹底ぶりから「競技会は継続できると認識している」と明言。上限5000人の観客を入れての開催も継続するという。

 ≪開始3時間前にリーグから通達≫福岡は試合開始3時間前の午後4時ごろ、リーグから選手1人が陽性反応を示す可能性が高いとの報告を受け会場へ移動する前に該当選手をチームから引き離したという。先月27日にはクラブスタッフ1人の感染も判明していた。川森社長は感染経路について「スタッフの濃厚接触者は確認されていない」とし、「保健所の指示に基づいて行動したい」とだけ説明した。

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2020年8月3日のニュース