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香川「強い気持ち」トルコ・ベシクタシュに駆け込み移籍

[ 2019年2月2日 05:30 ]

移籍決定から一夜、ペシクタシュの練習に加わる香川(右)
Photo By スポニチ

 ドイツ1部ドルトムントのMF香川真司(29)が31日、トルコ1部ベシクタシュに今季終了まで期限付きで移籍することが決定した。移籍期間最終日の同日に両クラブが発表。一夜明けた1日に自身のSNSに古巣へメッセージを記した香川は、日本代表DF長友佑都(32=ガラタサライ)との対決も注目されるトルコの地で復活を期す。登録が完了すれば、敵地アンタルヤスポル戦が行われる3日にも新天地でのデビューを飾る。

 移籍決定から一夜明けた1日、香川は自身のブログを「移籍」のタイトルで更新。不遇をかこった古巣での苦しい日々を「自分にとって想像以上に苦しかった」と振り返り、「ただ、これを意味あるものに変えて行かなくてはいけない。今回のチャレンジ、強い気持ちと強い覚悟を持ってきました」と新天地での復活を誓った。

 30日にはフランス1部モナコ移籍が急浮上し、31日には同じドイツのハノーバーとのクラブ間合意も報じられた。その中で向かったのはトルコ。移籍期間終了まで数時間と迫った中、クラブが用意したプライベートジェットでイスタンブール入り。待ち受けた熱狂的なファンからもみくちゃにされ、その後メディカル検査を経てサインした。

 ベシクタシュはリーグ優勝15回を誇るトルコの名門。長友のガラタサライ、フェネルバフチェとともにビッグ3と称されている。ポルトガル代表のクアレスマやクロアチア代表のビダら、W杯ロシア大会に出場した選手もそろうが、今季はここまで6位。ライバルに対し後塵(こうじん)を拝しており、香川は巻き返しの起爆剤として期待される。基本布陣は4―2―3―1だが、香川加入で4―3―3への変更プランもあるようで、香川はトップ下、またはインサイドMFでの起用が予想される。

 期限付き移籍の香川にとっても勝負の半年だ。ドルトムントでは今季、公式戦の出場はわずか4試合。日本代表も18年W杯後から遠ざかっている。活躍して自らの価値を再び高めることで、代表への復帰、さらには自身も夢と語る将来的なスペイン移籍も見えてくる。注目の長友との直接対決は5月5日のアウェー戦。「ベシクタシュで自分のやれることを思う存分発揮したい」。香川がバルカン半島最大の都市で復活の第一歩をしるす。

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2019年2月2日のニュース