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欧州組合流一番乗り 南野にエースの自覚!アジア杯も得点も一番!

[ 2018年12月27日 05:30 ]

ヘディング練習で大きくジャンプする南野 (撮影・大塚 徹)
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 来年1月開幕のアジア杯(UAE)に臨むサッカー日本代表は26日、千葉県内で国内合宿をスタートさせた。初日はMF南野拓実(23=ザルツブルク)ら11選手と東京五輪世代のトレーニングパートナー6選手の計17選手が参加。南野は日本勢初となるアジア杯優勝&大会得点王へ向け、攻撃の中心としてチームをけん引する覚悟を口にした。

 吐く息が白くなるほど冷え込む中、南野は終始リラックスした表情を浮かべていた。この日はランニングやボール回しなど、約75分にわたって軽めのメニューを消化。関係者によると、森保監督の意向で海外組は帰国から原則3日は体を休めるように指示が出ており、初日は18日に帰国した南野だけが参加。帰国後は「ずっと休んでいました。体を動かすというよりかは、トレーナーに体のケアをしてもらった」とコンディション回復を優先し、万全の状態で合流した。

 史上初の快挙に挑む。過去、アジア杯で優勝と得点王の2冠を達成した日本人選手はいない。07年大会はFW高原直泰が4得点を挙げて得点王に輝いたが、この時はベスト4止まりだった。優勝した11年大会はFW岡崎慎司、前田遼一が3得点したもののランキングは4位。南野が任されるトップ下に限れば、04年大会でMF中村俊輔が挙げた2得点が最多だ。

 今季、公式戦11得点と欧州リーグに在籍する日本代表では唯一2桁得点を挙げ、森保ジャパンでも4戦3発と勢いに乗る23歳には、00年大会でFW高原直泰、西沢明訓が記録した日本人最多の5得点の更新も期待される。「攻撃の選手なので、ゴールやアシストで貢献したいという思いは強い」。果たすべき役割は明確だ。

 中東UAEでの開催で、大会には欧州クラブのスカウトが大挙して訪れる見込み。11年大会では、当時チェゼーナ所属だったDF長友佑都が活躍し、バルセロナ、マンチェスターUなどビッグクラブからオファーが殺到。最終的に名門インテル・ミラノへ移籍している。強豪クラブへのステップアップを目指す南野自身も「そういう(ステップアップ)ことはあり得ると理解している。チャンスがあるのは分かっている」と意識する。ゴールを量産してチームを11年大会以来の優勝へ――。結果でスカウト陣を納得させてみせる。

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