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Jリーグ創設に貢献 GMの草分け的存在…清水・久米GM訃報に古巣も公式サイトで追悼

[ 2018年11月24日 14:55 ]

清水の久米一正ゼネラルマネジャー
Photo By スポニチ

 Jリーグ創設に貢献し、柏や清水の強化責任者や名古屋では社長も務めた久米一正(くめ・かずまさ)氏が23日午後11時3分、大腸がんのため亡くなった。久米氏が取締役副社長兼ゼネラルマネジャー(GM)を務める清水が24日、発表した。静岡県浜松市出身。63歳だった。

 久米氏は浜名高、中央大を経て1978年4月に日立製作所へ入社。91年6月に日本サッカー協会へ出向して日本サッカーリーグ(JSL)事務局長などを務めて94年4月に柏へ出向し、日立サッカー部時代のチームメートで同期生の西野朗氏(63=前日本代表監督)を招へいして99年のナビスコ杯(現YBCルヴァン杯)でクラブ初タイトルを獲得するなど手腕をふるい、GM職の草分け的な存在となった。

 取締役強化本部長などを務めた柏を2002年12月に退社すると、翌03年2月に清水入り。強化育成本部長、常務などを歴任して07年12月に退社した。08年2月に名古屋のGMに就任すると、10年にはドラガン・ストイコビッチ監督(53)のもとクラブ初のリーグ優勝。15年4月に社長に就任したが、クラブ初のJ2降格を受けて16年11月に退任していた。清水には、今年元日付で11年ぶりに復帰したばかりだった。

 久米氏の訃報を受け、古巣の名古屋と柏もクラブの公式サイトで相次いでお悔やみを掲載した。

 名古屋は「久米一正様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。ご生前は日本サッカー界発展のためにご尽力され、名古屋グランパスにおいても、GMとしてクラブ初のリーグ優勝へ導くなど、クラブに輝かしい歴史を刻んでくださいました。また、2015年からは代表取締役社長として、クラブの発展に多大な功績を残されました。私たちは久米様が築いてこられたクラブの歴史を継承し、これからも『町いちばん』のクラブを目指し歩んでまいります。あらためまして、久米様のご冥福を心よりお祈り申し上げます」と追悼。

 続いて柏は「11月23日、清水エスパルス取締役副社長兼ゼネラルマネージャーの久米一正氏がご逝去されました。生前のご功績を偲ぶとともに、謹んでお悔やみを申し上げます。久米氏は、選手として、浜名高校や中央大学、柏レイソルの前身である日立製作所サッカー部で活躍されました。現役引退後は、日立製作所での業務やサッカー部の運営、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の創設にも深く携わられました。柏レイソルの草創期には、強化本部長、ゼネラルマネージャーなどを歴任され、1999年Jリーグヤマザキナビスコカップ(当時、現YBCルヴァンカップ)でのクラブ史上初のタイトル獲得など、大きなご尽力をいただきました。その後も、清水エスパルスや名古屋グランパス、Jリーグでも要職を務められ、日本サッカー界の第一線で活躍を続けられておりました。これまでの多大なご功績に感謝と敬意を申し上げるとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます」と故人の功績を偲んだ。

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2018年11月24日のニュース