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柏、3発快勝もJ2降格決定 9年ぶり3度目 今季3人目指揮官・岩瀬監督は史上初の初陣で“悲哀”

[ 2018年11月24日 15:58 ]

<C大阪・柏>試合終了後、サポーターへ向けて長々と礼をする柏の選手たち (撮影・後藤 大輝)
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 明治安田生命J1リーグは24日、各地で第33節の9試合が行われ、柏の3度目となるJ2降格が決まった。柏は敵地のヤンマースタジアム長居でC大阪と対戦し、3―0で勝利。勝ち点を36に積み上げたが、湘南、鳥栖、名古屋も勝利して勝ち点を40としたため、1試合を残して今季の順位がJ2自動降格となる17位で確定した。J2降格決定は18位の長崎に続いて2チーム目。柏のJ2降格は2010年以来9年ぶり3度目となった。

 柏は前半、右サイドの日本代表MF伊東純也(25)の突破から再三チャンスをつくるも、ゴールが奪えず。前半4分には伊東の正確な右クロスからFW瀬川がシュートを放つも、C大阪GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれた。

 それでも後半8分、FWクリスティアーノのパスを受けたMF中山が左足で鮮やかなミドルシュートを決めて先制点を挙げると、5分後には伊東の右クロスからゴール前のMF江坂が右足で追加点。2―0とリードを奪うと、同39分にはクリスティアーノの強烈なゴールで3点目を挙げてダメを押し、勝ち点3を手にした。

 しかし、残留争いのライバルだった湘南は2―1で浦和に、鳥栖は2―1で横浜に、名古屋は2―1で広島にそれぞれ勝利。勝ち点40としたため、同36の柏は最終節を残して17位でのJ2降格が決まった。

 開幕5試合を2勝2分け1敗でスタートした3月には5位になったこともあったが、徐々に順位を下げ、優勝を目標に掲げたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも早々と1次リーグ敗退が決定。昨季チームをJ1の4位に導き、ACL出場も果たした下平隆宏監督(46)が5月には成績不振で退任した。

 だが、下平監督退任を受けてヘッドコーチから昇格した加藤望監督(49)も今月10日には解任し、コーチ兼アカデミーヘッドオブコーチだった岩瀬健監督(43)がシーズン3人目の指揮官に就任。岩瀬監督は初陣で降格決定というJ1史上初の悲哀を味わうことになった。

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