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加藤久氏、ラモス瑠偉氏と銅メダル獲得のメキシコ五輪代表チームが殿堂入り

[ 2018年8月1日 17:51 ]

元日本代表MFのラモス瑠偉氏(左)と加藤久氏
Photo By スポニチ

 日本サッカー協会は1日、ともに元日本代表MFの加藤久氏(62)とラモス瑠偉氏(61)を投票選考で、銅メダルを獲得した1968年のメキシコ五輪日本代表チームを特別選考で第15回日本サッカー殿堂に掲額することを決定した。これにより、日本サッカー殿堂(日本サッカーミュージアム内地下1階)に掲額された総数は今回を加え77名と2チームになる。

 123票の満票のうち加藤氏は109票、ラモス氏は93票を集めた。掲額式典は9月10日に行われる。

 リオデジャネイロ出身のラモス氏は77年に来日。読売クラブ、V川崎(現J2東京V)などで活躍した。89年に日本国籍を取得。日本代表として92年ダイナスティ杯(現東アジアE―1選手権)中国大会優勝、92年アジア杯広島大会優勝などに貢献した。94年W杯米国大会アジア予選では中心選手としてプレーし“ドーハの悲劇”を経験。現役引退後は東京V、J2岐阜などの監督を歴任し、現在はビーチサッカー日本代表の監督を務める。

 加藤氏は宮城県出身。仙台二高から早大に進み、80年に読売クラブ入り。93年に開幕したJリーグではV川崎(現J2東京V)、清水でプレーした。現役引退後は日本協会強化委員長に就任。東京Vや湘南などで監督も務め、JFA復興支援特任コーチとして東日本大震災の復興支援活動にも尽力した。

 68年メキシコ五輪日本代表チームは、銅メダルを獲得。1次リーグ初戦でナイジェリアに勝利して好発進すると、ブラジル、スペインに引き分けて決勝トーナメントに進出。準々決勝でフランスに勝ち、4強に進出した。準決勝でハンガリーに敗れたが、3位決定戦で開催国のメキシコに勝利。アジア勢として初めてメダルを獲得した。7得点した釜本邦茂氏は得点王となり、チームにはフェアプレー賞が贈られた。

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