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大島 日本を背負う喜び力に“夢舞台”Jリーガーの誇り胸に

[ 2018年6月1日 05:30 ]

川崎市内の壮行会で大勢集まったファンをバックに笑顔を見せる大島(撮影・木村 揚輔)
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 ブラジル大会から顔触れが変わらないと評される西野ジャパンだが、W杯初出場組は12人。MF大島は30日のガーナ戦で西野監督から攻撃のキーマンに指名されるなど、一躍期待の存在となった。ロシア行きが決まったこの日、主力としての自覚を口にした。 日本代表メンバー

 引き締まった表情が、強い覚悟の表れだった。テレビカメラ11台、報道陣約50人が集結した中、大島は「国を代表して戦う大会。責任と重圧はありますけど、結果にこだわって勝ちたい」と力強く所信表明。「出るからには目の前の一戦を全力で戦いたい」と、意気込みを語った。

 国際Aマッチ4戦目にしてフル出場を果たした30日のガーナ戦。西野監督は途中交代の予定を急きょ「彼がキープレーヤーだった」と変更。その彼こそが、大島だった。卓越したパスワークで攻撃のスイッチ役を担い、何度も好機を演出。「ボールを失うシーンもあった」と反省ばかりが口をついたが、チーム最多79本のパスで94・9%という驚異の成功率を示したことが、存在の重要性を雄弁に物語っていた。

 大島もその期待をしっかり肌で感じている。自身に求められている役割について「攻撃はゴールを奪うためのもの。そのゴールを奪うための筋道」と説明。「相手のプレッシャーを恐れることなく常にボールに関わりたい」と、中盤で攻撃の起点となるパスの配給役を担う、攻撃のキーマンとしての強い覚悟を示した。

 プロ8年でたどり着いた夢舞台。「W杯は多くのJリーガーの夢。その夢を背負う責任もある」とした。その「Jリーガー」の中には負傷により夢を絶たれた川崎Fのチームメート、小林の存在もある。「やってやろうという気持ちがないとピッチに立つ資格はない」。夜には1000人近いサポーターが集結したホームタウンでの壮行会に出席。大島は、いろんな人の思いを背負ってロシアの地に立つ。

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2018年6月1日のニュース