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「スイーパーGK」導いた、マンCうれしい最速タイ独走V 

[ 2018年4月17日 09:32 ]

 イングランド・プレミアリーグでマンチェスター・シティーが4季ぶり5度目の優勝を決めた。15日、2位マンチェスター・ユナイテッドが敗れたため、リーグ最速タイとなる5試合を残して1位が確定。イングランド・リーグ杯と2冠を達成した。ペップ・グアルディオラ監督(47)が就任2季目で磨きをかけたポゼッションサッカーに、今季新加入したブラジル代表GKエデルソン(24)が大きく貢献した。

 世界一競争が激しいと言われるプレミアリーグを、マンチェスターCが圧倒的な強さで制した。クラブタイ記録の28勝を挙げ、2位に勝ち点16差をつける独走V。主将のベルギー代表DFコンパニーはクラブ公式サイトで「記録的なシーズン。素晴らしいチームの一員であることを誇りに思う」と喜んだ。

 バルセロナ、バイエルンMで数々のタイトルを獲得したグアルディオラ監督の就任2季目。昨季キャリア初の無冠に終わったスペイン人指揮官が、徹底的にこだわるポゼッションサッカーを進化させた。英BBC放送(電子版)によるとチームの平均ボール支配率は昨季64・9%から今季71・2%(2位アーセナルは62・4%)へ大幅にアップ。これに貢献したのが新守護神のエデルソンだった。

 昨夏にベンフィカ(ポルトガル)から加入したブラジル代表GKは、リーグ33試合にフル出場。リーグ最少の25失点の守備だけでなく、英メディアで“スイーパーGK”と評されるほど攻撃に参加した。プロ入り前は左サイドバックでプレーした経験があり「必要ならフィールドプレーヤーで出場する」と言うほど足元の技術に自信を持つ。グアルディオラ監督が就任1年目に古巣バルセロナから引き抜いたチリ代表GKブラボの昨季パス成功率は72・6%だったが、エデルソンは84・8%。自陣に限れば95・1%という正確無比なパスで攻撃の起点となり、指揮官から「まだ若く成長する余地はあるが、既に世界最高のキーパーの一人」と高い評価を受ける。

 ブラジル代表としてW杯ロシア大会出場が濃厚となっている。予選ではGKアリソン(ローマ)の控えだったが、名将の下で磨きをかけた攻撃力を武器にセレソンの正守護神獲りに挑む。

 ◆エデルソン 1993年8月17日生まれ、ブラジル・サンパウロ州生まれの24歳。09年にポルトガルの名門ベンフィカの下部組織に加入。同1部リオ・アベなどで経験を積み、15年に復帰したベンフィカでトップチーム初出場。17年6月にGK史上2位の移籍金4000万ユーロ(当時約49億6000万円)でマンチェスターCと5年契約。ブラジル代表での出場は昨年10月のW杯南米予選チリ戦のみ。1メートル88、86キロ。利き足は左。

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2018年4月17日のニュース