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浦和 堀監督、開幕から未勝利で解任 後任ネルシーニョ氏有力

[ 2018年4月3日 05:30 ]

浦和レッズ監督を解任された堀孝史氏
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 開幕から5試合勝利のない浦和は2日、堀孝史監督(50)の解任と大槻毅育成ダイレクター(45)が暫定的に指揮を執ることを発表した。シーズン途中の監督交代は2年連続、今季のJリーグで第1号となるスピード解任となった。新監督には柏、神戸などの監督を歴任、現在はスポルチ・レシフェ(ブラジル)を指揮するネルシーニョ氏(67)が最有力候補であることが分かった。

 浦和が、スピード解任に踏み切った。開幕から2分け3敗。5戦未勝利はクラブワーストに並ぶ。前日の磐田戦後、淵田社長は「堀体制を全力でサポートする」と明言したが、一夜明けると前言撤回。「幹部を集め(1日の)深夜まで議論した。中断 期間を経ても改善できていない。チームの流れを変える必要があると決断しました」と説明した。

 堀氏は昨年7月末、ペトロヴィッチ前監督の解任を受け、シーズン途中から就任。守備を再建し、ACL制覇にも導いた。今季は攻撃力の向上を目指したが、失敗。山道強化本部長は「戦力は整っているが、試合の中で調和が感じられない。(磐田戦では)疑心暗鬼が顕著化していた」と説明。同時に天野賢一ヘッドコーチの解任も決めた。

 今後は戦術、分析力に優れる大槻育成ダイレクターが指揮を執るが、あくまで暫定的だ。「僕は暫定なので次までしっかりつなげたい」と大槻氏。コーチには上野優作氏が就きあす4日のルヴァン杯広島戦が初陣となる。

 新監督の招へい作業も急ピッチで進む。複数の関係者によれば昨季途中まで神戸を指揮し現在はスポルチ・レシフェを率いる名将ネルシーニョ氏が筆頭候補だ。山道強化本部長は後任条件を「こういう状況なので安定させられる材料を持っている方」としたが、Jリーグを熟知する名将なら申し分ない。同氏は昨年末にスポルチ・レシフェと2年契約を結んでいるが、浦和は近日中に交渉を本格化させる。順調に進めば、11年に柏をJ1優勝に導いた名伯楽に再建が託される。

 ◆ネルシーニョ(本名ネルソン・バプティスタ・ジュニオール)1950年7月22日生まれ、ブラジル出身の67歳。現役時代は右サイドバック。引退後、母国ブラジルの名門クラブで監督を歴任し、数多くのタイトルを獲得。日本でもV川崎(現東京V)時代の95年に第2ステージ優勝、柏時代の11年にはJ1優勝、12年に天皇杯、13年にナビスコ杯を制した。現在はスポルチ・レシフェを指揮している。

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