×

鹿島の“ゴジラ”DF小田先発濃厚、松井秀喜氏似の19歳ホープ

[ 2018年3月13日 05:30 ]

ACL1次リーグ・H組   鹿島―シドニーFC ( 2018年3月13日    カシマ )

プロ初先発が予想される松井秀喜氏似?の鹿島・小田は練習の合間に笑顔を見せる
Photo By スポニチ

 鹿島は13日、本拠地でACL第4戦シドニーFC(オーストラリア)戦に臨む。過密日程の弊害でサイドプレーヤー7人が戦線離脱する中、高卒2年目のDF小田逸稀(いつき、19)が左サイドバックで先発することが濃厚となった。J1出場経験はない“ゴジラ松井”似のホープの公式戦初先発は、勝てば1次リーグ突破の可能性があるアジアの舞台となる。

 突破を懸けた大舞台に、“ゴジラ”が登場する。J1より早い、ACLでの先発デビュー。「元々そこまで緊張はしない」という小田は「去年からずっと準備してきた。凄く楽しみ」とうなずいた。

 プロ野球元巨人などで活躍した松井秀喜氏似と言われ、昨年のファン交流イベントでは「55」と書かれた巨人のTシャツを着てステージに立った。中3まではFWで対人やヘディングに強く、縦に仕掛けて点に絡む力もあるサイドバックだ。

 東福岡高から昨季加入。「いつかあそこ(の地位)まで行って話をしたい」と願う同じサイドバックの日本代表DF長友は、高校の先輩にあたる。高校時代から長友の本を読み、今でも同じストレッチを取り入れている。

 新人だった昨季は天皇杯2試合に途中出場し、クロスから計2得点を演出した。ところが昨年8月に右膝を負傷。長期離脱を余儀なくされた。今季は安西と内田が加わりライバルが増えた。

 そんな逆境も前向きに捉え続け、機会を待った。「競争が激しくなっているけど、逆にチャンスかなと。いい先輩たちの背中を見て自分も絶対に成長できるので。(出場の)チャンスは来ると信じてやってきた。それを明日、証明するだけ」。

 鹿島が勝ち、水原(韓国)が上海申花(中国)に勝てば、1次リーグ突破が決まる。マッチアップの可能性がある右MFは、敵のキーマンである元ポーランド代表FWミェジェイェフスキ。「やることを制限させつつ、奪えるタイミングがあったら奪いにいきたい」。スケールの大きな19歳が、果敢に進撃する。

 【小田 逸稀(おだ・いつき)】

 ☆生まれとサイズ 1998年(平10)7月16日生まれ、佐賀県出身の19歳。1メートル73、68キロ。利き足は右。

 ☆経歴 鳥栖U―15唐津から東福岡高に進学。高2の時に全国総体と全国選手権を制覇。

 ☆元FW 鳥栖U―15に所属した中3の時に、元鹿島DFの杉山誠監督の下でサイドバックに転向。

 ☆デビュー 昨年6月の天皇杯2回戦マルヤス岡崎戦の後半31分から途中出場。デビューのわずか9分後にクロスで安部のヘディング弾を演出。

 ☆好きな選手 鳥栖DF吉田豊。「プレースタイルが自分の中では最高級」。俊敏性、体の強さ、威圧感に憧れ。

続きを表示

この記事のフォト

2018年3月13日のニュース