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米MLS“百戦”錬磨弾 FWビジャ、経験武器に4大会連続W杯目指す

[ 2018年3月13日 11:30 ]

11日の試合で今季初ゴールを決めたビジャ
Photo By ゲッティ=共同

 米MLSニューヨーク・シティーFCのFWダビド・ビジャ(36)が11日、ヤンキースタジアムで行われた第2節のロサンゼルス・ギャラクシー戦で今季初ゴール。ホーム開幕戦で4年連続得点をマークし、自身のMLS通算100戦目(プレーオフを含む)を白星で飾った。歴代最多の59得点(98試合)を挙げているスペイン代表には昨年9月、約3年ぶりに復帰。6月14日に開幕するW杯ロシア大会で4大会連続出場を目指す。

 百戦錬磨の大ベテランが、衰えないゴールへの嗅覚を披露した。1―0で迎えた前半33分、1トップで先発した主将のFWビジャが今季初得点。速攻で自陣から50メートル以上を猛ダッシュし、GKがはじいたこぼれ球を左足で押し込んだ。ニューヨーク・シティーFCに移籍後、ホーム開幕戦は4年連続得点。「MLS100戦目を勝利で祝えるなんて最高だ。次は200試合を目指したいね」と同僚から贈られた背番号100の記念ユニホームを手に笑みを浮かべた。

 スペイン代表としてロシアに行くことを諦めていない。1月にスペインメディアで自身4度目となるW杯出場を目指す決意を示していた。「ロペテギ監督は自分をチェックしてくれているし、FW候補の一人であることは分かっている」と自信を示した上で「監督が選ぶ最高の(W杯)メンバーの一員になれればうれしい。自分にできることは最高のプレーを続けること」。

 3度目のW杯出場となった14年ブラジル大会後、3年以上スペイン代表から遠ざかり、一時は復帰を諦めていた。15年に米MLSへ移籍して欧州を離れた上に、代表は若返りを図っており「現実的に難しいと思っていた」。それでも16、17年と2年連続で20得点以上をマークするなど過去3年でリーグ94戦63得点と活躍。現地で観戦した指揮官に「得点を量産しているし、高いレベルでプレーしている」と健在を認めさせて昨年9月に念願の復帰を実現させた。

 ベテランの復帰は、代表のセンターフォワードの層の薄さの裏返しでもある。W杯出場が当確といえるのはモラタ(チェルシー)くらいで、半年のブランクに不安のあるジエゴ・コスタ(Aマドリード)ら2番手以下は不透明。W杯で通算9ゴールを挙げ、10年の初優勝にも大きく貢献したビジャが、豊富な経験を生かしてメンバー入りを狙う余地は十分にありそうだ。

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2018年3月13日のニュース