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森保J3連勝で1位突破!唯一の高校生MF伊藤が2アシスト

[ 2018年1月17日 05:30 ]

<日本―北朝鮮>前半、競り合う伊藤(中央)
Photo By 共同

 U―21日本代表は16日、U―23アジア選手権1次リーグ最終戦で北朝鮮に3―1で勝利し、3連勝でB組1位突破が決定した。森保ジャパン最年少で初出場の司令塔、MF伊藤洋輝(18=磐田U―18)が前半に2アシストをマーク。後半は劣勢に立たされたが、同28分にFW旗手怜央(20=順大)のPKで3点目を奪い、今大会初の複数得点で勝利した。19日の準々決勝はA組2位のウズベキスタンと対戦する。

 1位突破への道は、チーム唯一の高校生で最年少ボランチの左足から描かれた。前半32分。今大会初出場の伊藤は、ゴール左約30メートルの位置で得たFKをファーサイドの柳にぴたりと合わせた。さらに43分。オーバーラップからゴールライン際でマイナスのパスを折り返しMF三好の追加点をお膳立てした。

 「シンプルに自分の良さが出せたのがうれしい。今日はアピールしないといけないという思いが強かったので」

 先発メンバーは1次リーグ突破を決めた13日のタイ戦から総入れ替え。伊藤、旗手ら7人が今大会初先発のチャンスをつかんだ。磐田では練習後に名波監督からFKを習い、中村俊輔と自主練習をともにする18歳の左足が、願い続けた舞台で光った。

 ところが、幸先よく滑り出した試合は後半からほころぶ。7分にパスミスから失点。それ以降も呼吸がそろわない守備陣の交代カードをいつ切ってもおかしくない状況が続いたが、指揮官は“試練”を選択した。「今ここで耐えることが成功体験になる。仮にやられることになっても、次に生かせる経験になる」から。成長を願い「自分も(交代を)我慢」した。結果はPKで追加した3―1というスコアに表れた。

 1位突破が決まり、19日の準々決勝はウズベキスタンとの対戦が決定。12月のM―150杯決勝で敗れた相手だ。休むことなく中2日の調整で試合は続く。「勝利という成果と(後半押し込まれて失点した)課題の両方を持ってステップアップしていけることは、ポジティブなこと」と指揮官。着実に、連覇への歩を進めていく。

 ◆伊藤 洋輝(いとう・ひろき)1999年(平11)5月12日、静岡市生まれの18歳。5歳からフットサルを始め小3でサッカーに転向。磐田U―15、磐田U―18と進み、昨年5月にプロ契約と2種登録を完了。8月からトップチームの練習に参加中。14年にU―15で年代別代表に初選出以降、16歳でU―18など飛び級選出が続く。家族は両親と姉。1メートル88、79キロ。血液型A。利き足は左。

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2018年1月17日のニュース