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武藤決める!生き残り1号弾 FWサバイバル歓迎「楽しみ」

[ 2017年10月3日 05:30 ]

武藤は降りしきる雨の中、日本代表合宿に合流し吉田(左)とともにランニング
Photo By スポニチ

 日本代表は2日、愛知・豊田市内で合宿2日目に突入。親善試合ニュージーランド戦(6日、豊田)、同ハイチ戦(10日、日産)に向け、16選手が汗を流した。ドイツから帰国しチームに合流したFW武藤嘉紀(25)は激化するFW争いを歓迎。過去、W杯出場決定後の第1号ゴールを決めた選手は全員が本大会メンバー入り。来年6月のW杯ロシア大会へ、武藤が真っ先に“当確弾”を狙う。

 “FWサバイバル”に、武藤が一番乗りでゴールする。「誰にもチャンスは等しくある。あとはつかむか、つかまないか。持っているか、持っていないか。結果を残したもの勝ち」。今回は招集されなかった岡崎をはじめ、大迫、杉本と強力なライバルがひしめくFW陣。W杯メンバー入りへのアピールとなる2試合に向け、悲壮なほどの覚悟を口にした。

 過去にW杯出場決定後の試合で最初に得点を決めた選手は、98年フランス大会の中田英寿、06年ドイツ大会の柳沢敦ら全員が本大会でメンバー入り。出場率は100%を誇る。武藤は所属するマインツで、9月30日に今季3点目を決めたばかり。ビルト紙から「ヘディングモンスター武藤!」という異名まで付けられた。「気持ちよく合流できる。コンディションもいいので、楽しみでしかない」。8月31日のW杯出場決定後、先月5日のサウジアラビア戦で日本はノーゴール。“1号弾”を決められるだけの勢いを持って乗り込んだ。

 1カ月前。25歳はサッカー人生の中で最大級の屈辱を味わった。W杯最終予選オーストラリア戦はベンチ外。続くサウジアラビア戦も出番はなかった。「味わったことのない悔しさだった」という。それでも「消極的になっている時間がもったいない」と前を向いた。

 大迫も1日のリーグ戦で今季初得点を挙げて勢いはある。その大迫のように恵まれた体格やキープ力はないが、「どこからでも点を取れるFWになりつつある」と自負する。「チャンスを逃すわけにはいかない。1試合に1点じゃなく、2点、3点と貪欲にチャンスをものにできるようにやっていきたい」。気迫をボールに込め、当確ランプをともす。

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2017年10月3日のニュース