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ハリルジャパン強化は“第3段階” 世界の強豪とテストへ

[ 2017年9月6日 10:30 ]

W杯出場が決まり、世界の強豪とのテストマッチを計画するハリルホジッチ監督
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 【ハリルJアジア戦記】W杯出場が決まり、今後は新たなステージが幕を開ける。ハリルホジッチ監督は15年3月の就任時にチームの強化計画を(1)アジア2次予選(2)アジア最終予選(3)アジア予選突破後(4)W杯事前合宿以降――の4段階に分けた。第3段階は、約2年半に及ぶアジア予選で構築した戦術を磨き、世界の強豪相手にテストする期間となる。

 相手の長所を消すスタイルは、ボール保持率にこだわった4年前とは真逆。アジア予選中は不慣れなリアクションサッカーに対する選手の拒否反応もあったが、不満を結果で封じ込めた。長谷部主将は「美しくきれいなサッカーではなく、割り切ってる部分もあるが、ハリルホジッチ監督は強い相手への戦術にたけていると思う」と期待感を口にする。

 組織強化と並行して、新戦力の発掘も進める方針だ。W杯の組み合わせ抽選会は12月1日に開催され、対戦国決定後はスタッフ総出で相手を徹底研究。試合に応じた戦術、布陣を練り上げ、第4段階でチームに落とし込む計画だ。

 W杯決定から一夜明けた1日。埼玉県内で行われた会見で、ハリルホジッチ監督は「一緒に働いていた全員が私のやり方に同意していたわけではない。私は外交的なことはしないので」と語った。08年に就任したコートジボワール代表監督時代は、10年W杯南アフリカ大会出場を決めながら本大会3カ月前に解任された。アフリカ選手権の準々決勝敗退が表向きの理由だが、協会幹部との不和も一因とされる。信念を貫くため、今後も波乱含みだが、頑固な指揮官が納得する形でW杯への準備を終えれば、世界を驚かせることも夢ではない。

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2017年9月6日のニュース