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浦和・関根6人抜きV弾!後半ロスタイム劇的、連敗3で止めた

[ 2017年7月2日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第17節   浦和4―3広島 ( 2017年7月1日    埼玉 )

<浦和・広島>後半ロスタイム、浦和・関根は6人をドリブルで抜いてゴールを決める
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 浦和が乱戦を制し、連敗を3でストップ。5試合ぶりの白星を挙げた。0―2から一時は逆転を許したが、MF関根貴大(22)が後半40分にFWズラタン・リュビヤンキッチ(33)の今季初ゴールをアシスト。さらに同ロスタイムには決勝ゴールを決めて接戦にケリをつけた。5連勝の横浜は、DF中沢佑二(39)がフィールドプレーヤーでは歴代単独1位となる140試合連続フル出場を達成した。

 マラドーナも驚く6人抜きだ。3―3の後半ロスタイム。関根の50メートル独走のドリブルが壮絶な撃ち合いに決着をつけた。ピッチ中央で1人目のプレスをかわすと次は2、3人目の間を強引に突破し「あれでスピードに乗った」。一気にゴール前まで進入すると「スライディングするDFもGKが(左に)寄るのも見えた」。完全にゾーンに入った。

 まるで周囲の動きがスローに見える。キックフェイントで3人のDFをかわすと最後はGKのニアサイドをぶち抜いた。小学6年の時、GKを務めたことがあった。「点を取ったらラーメン!」と言われ、最後尾から11人抜きの伝説をつくった。6人抜きはプロ入り後の自己最多記録。10年前の記憶が鮮明によみがえるほど興奮していた。

 観客席には背番号24を受け継ぐヘルタのMF原口元気の姿。日本〜ドイツ間でも連絡を取り合い、師と仰ぐ存在だ。原口は「俺が見てるから(ドリブルで)行ったのでは?感動しました。プロのキャリアで一番のプレーでしょう」と話した。伝え聞いた関根は「正解です。元気君が見てたことが何かを動かした」と話した。

 2日前、紅白戦では1対1でぶつかった李忠成と乱闘騒ぎを起こした。練習後には“和解”したが、関根は「決して良いことではないけど、球際の激しさを出せたからこそ今日もいい入りができた。チームを変えられたのでは」と言う。思いが通じたか、得点後、一番に抱きついてきたのは李だった。3失点とまだ課題も多いが、劇的弾で連敗を3でストップ。浦和に希望の光が見えてきた。

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