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久保、A代表初ゴール&今野弾アシスト 敵地でUAEを初撃破

[ 2017年3月24日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本2―0UAE ( 2017年3月23日    アルアイン )

<日本・UAE>前半13分、先制ゴールを決め喜ぶ久保
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 日本はUAEを2―0で下した。前半13分にFW久保裕也(23=ヘント)の代表初ゴールで先制。後半6分にMF今野泰幸(34=G大阪)の2点目で昨年9月にホームで敗れた相手に雪辱。UAEには敵地での国際Aマッチで初勝利。得失点差で首位はサウジアラビアに譲ったが、勝ち点13の2位で3位・オーストラリアとの差を3に広げた。アジア最終予選の折り返し初戦を制し、6大会連続の本大会出場に前進した。

 両手を突き上げて、久保が吠えた。前半13分、右サイドの酒井宏からの縦パスに反応。裏に抜け出すと、角度のない位置から右足で冷静にGKのニアサイドを抜いた。国際Aマッチ3試合目の出場で待望の初ゴール。本田に代わり先発に抜てきされ、結果で応えた。ヤングボーイズ、ヘントで今季公式戦32試合17得点。得点力アップの裏には食生活の変化がある。普段は炭水化物を摂取せず、試合前だけ口にする「炭水化物ダイエット」を今季から導入。「疲れなくなったし、体の切れも良くなった」と実感していた。

 気温28度、湿度38%の敵地で、ハリルホジッチ監督は練りに練った策を用意していた。「難しい試合になるが、勝つために来た」と基本布陣である4―2―3―1ではなく4―3―3を採用。対人に強い今野を相手司令塔のO・アブドゥルラフマンと対峙(たいじ)させた。右膝手術のため離脱した長谷部に代わり、吉田を主将に指名。GKには今季所属するメスでフランス杯の1試合しか出場機会のない川島を選んだ。

 今野は中盤でボール奪取を連発し、後半6分には久保のパスを受けて右足で追加点を記録。前半20分には川島が相手FWマブフートとの1対1を体を張って股間付近でブロックした。指揮官は昨年9月6日のタイ戦(バンコク)では浅野を先発に抜てき。同10月11日オーストラリア戦(メルボルン)では本田を1トップで起用した。アルジェリアを率いた14年W杯ブラジル大会は試合ごとにシステムを使い分けて16強入り。真骨頂の変幻自在の采配を見せた。

 17年はW杯アジア最終予選の後半戦が開催される重要な年。6大会連続のW杯出場に向けて、日本協会は通訳の体制をてこ入れした。就任時からの樋渡群氏に加え、羽生直行氏も指揮官の通訳に就任。練習中は主に羽生氏が監督、樋渡氏が2人のフランス人コーチをサポートしている。コーチ陣の指示が細部までスムーズに伝わるようになり、トレーニング効率がアップ。戦術練習が2日しかできない中、欧州組を含めたベストメンバーでは初採用となるシステムの戦術を急ピッチで落とし込むことに成功した。

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